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2004年12月23日

プロ野球離れの萌芽

いよいよ明日、新生Hawksが誕生する。

福岡でのHawks人気はそりゃ凄まじい。

今や平日のゲームでも福岡ドームは満員。
街にもすっかり欠かさざる風景となって定着している。
下記のエントリーにも書いたように、福岡に住んでれば、TVや地下鉄のなかでHawksの選手を見ない日はないし、野球に興味のない人でも"いざゆけ若鷹軍団!"は幾度となく聞いたことあるだろう。

【関連エントリー】
若鷹のCM...20社?!
いざゆけ若鷹軍団

そして、王監督が10年かけて育て上げたチームは、毎年優勝戦線に絡む図抜けたチーム力を身につけた。博多っ子が16年間応援し続けたHawksは、万年Bクラスの弱小チームから、見事常勝チームに生まれ変わった。
Hawksの福岡での成功は、地元密着型の球団運営スタイルの最高の成功事例といっていいと思う。

ところが、東京に住んでいて、パ・リーグに関心のない人は、Hawksが、パはもちろん、12球団でもGiants、Tigersに匹敵する屈指の動員力を持つ人気球団であるということすら、未だに知らなかったりする。

そりゃそうだ!
何せ、パ・リーグで、Hawks、Lionsが熾烈な首位攻防戦を展開し、また、シーズン終盤にはプレーオフ進出をかけた3位争いを見せ、さらに日本シリーズ進出をかけて大いに盛り上がりを見せたプレーオフをやっているときでさえも、パの試合放送はなく、面白くもないGiantsの消化試合を放送しているのだから。

野村総合研究所の「プロ野球に関する意識」調査結果が出ている。

 ここ数ヶ月で球団新設・合併・買収騒動や、ストライキ、不祥事等に見舞われた国内プロ野球は、いまだに根強い人気があるものの、ファン離れの萌芽が見られることがわかりました。
 本調査結果から、国内プロ野球は人気の維持・向上に関して大きな転換期を迎えていることが浮かび上がってきました。NRIでは、今後のプロ野球界には、これまで以上に経営という観点を意識した構造改革が必要であると考えています。具体的には、新規参入企業が斬新なビジネス手法を開発したり、ドラフト制度改革やスター選手育成などによってより面白い試合を提供するなど、試合の質を高めることがプロ野球を活性化させると見ています。

詳細は、野村総合研究所のリリースを参照いただくとして、ポイントを抜粋すると......

過去1年での国内プロ野球への関心度合いの変化に関して、「関心が高まった・変わらない」52.8%と過半数を占めた一方、「低下した」という人の割合は全ての競技の中で最も高い27.8%。
また、来季のプロ野球を「今季より見ない」人は全体の9.5%。
その理由として多かったのが、「試合がつまらなくなった」55%、「不祥事や再編騒動で興味がそがれた」46.4%、「メジャーへの関心がより高まった」27.7%。
全体としての数は少ないものの、野球離れの萌芽は確実に見られます。
地域別に見ると、来季から新規参入する楽天の一軍・二軍の本拠地が置かれる東北では、「今季以上に観戦する」との回答が地域トップの38.8%に上り、「今季より見ない」と回答した人はなし。
プロ野球チームの本拠地以外に住んでいる人も含め、全体の半数以上がプロ野球に特定の応援チームがある。
この割合は、サッカー・Jリーグに特定の応援チームがある人の約2倍。
特定のチームへの愛着がプロ野球人気を支えていることが伺えます。

パの終盤戦、そしてプレーオフを観て、「試合がつまらなくなった」って意見が出るだろうか?

ちなみに、東北に次いで、「今季以上に観戦する」との回答が高いのは、33.3%の四国。
Hawksの成功事例だけでなく、ここにも「地域密着型」運営へのヒントがあると思うんやけどな。

「今後のプロ野球に必要だと思う要素」を紹介しておくと...

・ドラフト制度改革:51.4%
・魅力ある選手の育成・発掘:49.5%
・新規参入障壁の見直し:45.6%
・ファンサービスの充実:39.4%
・FA制度の改革:36.7%
・地域に密着した球団経営:35.5%
・放映権料分配の仕組みの見直し:33.6%

やっぱり「戦力の偏り」と「メジャーへの人材流出」は大きな要素だ。
そのためにも、ドラフトとFAのセットでの制度改革は急務といえる。レンタル制度なんて声もあがっているが、それも含め、機構主導でやらなければ進まない。なんせ、Giantsが自らの利を廃する訳はない。

そして、機構の主導のもと、何らかの形で面白いパ・リーグのゲームの放送試合数を増やすことも必要だろう。
機構が放送局と契約すればいいのだ。現状では、各球団が独自に放映権をもっているが、それにプラスアルファの要素として、機構が積極的に放送局との契約を行い、その分は分配すればいい。

来季のパ・リーグは楽しみではある。
北海道にSHINJOY擁すFighters、遂に杜の都に舞い降りたエース岩隈が投げる新球団Eagles、千葉にマリサポ支えるMarinesあれば、所沢(に密着しろよ)に王国Lions、大阪に新生(ORIX)Buffaloes(違和感あり)、そして九州で王が作りあげた最強チームHawks。
戦力的には、Buffaloes(こう呼ぶのに違和感あり)、Eaglesあたりは辛い。チーム力は、今年同様Hawks、Lionsの2強が図抜けている。
だが、来季は、きっといろんな意味で盛り上がるだろう。

ただし......
このままにしておくと、戦力の不均衡も是正されず、また、パがどんなに盛り上がっても既存のパ・リーグファンの間だけで、そう遠くない時期にいずれそっぽを向かれ今年と同様、いや下手をするともっと醜い騒動に発展するのは間違いない。

ホンットに、今、直ぐにでも手を付けにゃならんのやけど、スト後の動きを見るに本当に遅い。
12球団体制が維持され安心してしまってはいまいか?
基本的には何も解決しちゃいないのだ。

本来、主導的に動くべきコミッショナー&両リーグ会長を頂点とした日本プロ野球機構自体の改革が、まず先かもしれん。

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投稿者 zetton05 : 2004年12月23日 21:17

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