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2005年07月02日
大馬神
6月を18勝3敗というハイペースで駆け抜け、最大4.5ゲームあったMarinesとの差をひっくり返したHawks。
その原動力の1人に間違いなくあげられるのが馬原だろう。
折りしも、三瀬が調子を落とした頃に1軍に再昇格、抑えに転向した。
ファーム落ちするまで、先発として2勝4敗、防御率4.75。ランナーを出すとまともにストライクを獲れる気がしなかった。
それが、6月4日の1軍再昇格後、抑えに転向するや、19試合で11登板、14回2/3を投げて失点ゼロで負けなしの2勝6S。
「短い回の方が集中力も上がるし、全力でいける。」
とは、本人の弁。
王監督も
「こんなにうまくハマるとはね。先発時に比べて堂々としている。安心して最後を任せられる。」
本当に、先発時代、140km/h程度のストレートでJOHから「これでは抑えられない」と言われていたのが嘘のようなハマりようだ。
その投球を目の当たりにすると、Hawks待望の抑えのエースの登場に興奮を隠せない。
抑えに回ってからの馬原。
とにかく別人のように球威が違う。150km/hを越えるストレートでガンガン押し、130km/h台後半のフォークを散りばめる。
速い球と落ちる球を持ち球に三振を狙って獲れる。今までHawksにいなかった、そして渇望していた抑え投手としての適性だ。
抑えに回ってからの14回2/3で21奪三振、奪三振率12.89。日本記録の45Sを挙げた1998年のBayStars佐々木主浩の12.54を上回る。
※奪三振率(striKeouts per 9 innings):奪三振率=奪三振×9÷投球回数
要は、1試合9イニング投げた場合に期待できる奪三振数
JOHは、抑え転向後の馬原を現時点で最も球威がある投手として名前を挙げる。
「どんなに球速が早くても、球がシュート回転すれば球威は落ちるが、アイツの球は球威がある。」
連投にも自信を見せている。
ここまで、3連投が1回、2連投が2回。
大学時代、土曜日に先発、日曜日は抑えというパターンで連投した経験と自信が活きている。
「先発に比べて、疲れが抜けやすい。」
とは本人の弁。
とは言っても、抑え投手というのは、シーズンを通して次第に疲労が蓄積されていくものだ。
だが、交流戦後は日程的にカードの間に休みが入り、週休2日ペース。シーズンを通して抑えの経験のない馬原には、有り難い日程といえるかも知れない。
その馬原、今季のセーブ王を目標として掲げた。
「このペースなら、あと20Sはいけますね。」
1 小林雅英(Marines) 18
2 三瀬幸司(Hawks) 16
3 豊田 清(Lions) 15
4 大久保勝信(Buffaloes) 11
4 横山道哉(Fighters) 11
6 福盛和男(Eagles) 7
7 馬原孝浩(Hawks) 6
2位三瀬は当面中継ぎだし、3位豊田は不調で2軍落ち。狙うはコバマサのみ!
1位小林雅英との差は12。今後のチームの戦い方が、2人のこの数字を大きく左右する。
一方の三瀬。
「今まで上体に頼りすぎていたが、徐々に修正はできている。後は試合できっかけをつかめば。」
と本人は言う。
当面は、三瀬を中継ぎ、馬原を抑えで起用する首脳陣の方針だとか。そして、おそらく、シーズンを通して抑え経験のない馬原と、これから迎える過酷な夏場のペナントレースを考えてのことだろう。
斉藤学投手コーチは
「プロは実力の世界。今度は馬原から抑えの座を力で奪い返してほしい。」
とハッパをかけている。
それに対し、三瀬本人も
「ダブルストッパー? それがチームにとっては一番いい形でしょうね。」
と意欲を見せるが...
このままで本当に大丈夫か?
三瀬のフォームの良いところは腕が肘から柔らかく出てくるしなやかさ。それが今は失われている。今の腕の振りを極端に言えば、ちょうど、バッティングセンターのアーム式ピッチングマシーンのような振り。
肘や肩に蓄積された疲労は投げないことでしか回復しない。
その意味では、日程も楽になり、馬原で上手くいっている今こそ、休ませるいいチャンスだ。このまま投げさせて大きなトラブルを抱え込む前に首脳陣の英断を期待したいのだが...
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