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2006年03月08日
野村と岡田
以前、記事を読んでちらっと触れようと思って、結局そのままスルーしてしまったのだが...
野村克也。
言わずと知れたHawksの大先輩にして、現在のSwallowsの礎を築き、その門下生たるや各球団のコーチとして引っ張りだこである。
Hawks時代同様、サッチーが原因でTigersの監督を追われ、今期より楽天Eaglesの新監督。
捕手の経験から磨かれた、その野球理論は球界随一。
"野村ノート"に書かれている、捕手出身の視点から分析された配球論や左打者論などは非常に興味深く面白い。
だが、その一方で、彼の説教臭さや意固地な考え方、他人への"口撃"には辟易させられる。「野球も人間教育が大切だ」だ、と宣う割りに、ちぃ~っとも人間ができていないのが、この野球博士だ。
その野球博士は、"野村ノート"でも、捕手城島健司を評して、城島のようなリードがパの野球をつまらなくしていると述べている。
それは、あくまでも、野村克也の考える理想の野球とのギャップであって、ファンが面白いと思う野球とはちょっと違うんじゃないかと思うのだが。
そして、先月28日には翌日Hawksとのオープン戦を控え、WBCで王監督、松中、川崎を欠くHawksに、「“王将、飛車角”抜きやな…」とニヤリ。
これだけならいいが、またしても城島をやり玉に挙げ
「城島はバッティングでレギュラーを取ったやつだろ。」
川崎に対しても
「そんなにいい選手か? 遊撃手と捕手というのは守備でレギュラーにならないかん。」
なんかね、相手を挑発することでマスコミネタを作ろうとしたり、心理戦を仕掛けたり、ってのはわかるんやけど、どっかそういうところからズレとる、と感じるのは自分だけだろうか?
「いい歳の取り方しとらんな、このオッさん」と思ってしまうのだ。正直、見てて気持ちの良い御仁ではない。
そして、ついでにいえば、あくまでも好みの問題だが、自分は彼の野球観や戦術は好きではない。
野村氏がTigers監督時代に、当時2軍監督だった岡田監督との仲の悪さを伝えられたりしていたが、最近になって、マスコミを通したこんなやりとりがあったようだ。
野村監督は楽天監督就任後「バント、ヒットエンドランを使わない? 何を考えとるんや。変わり者やからな。」と、岡田采配を“挑発”。言いたいのは小技や手堅い作戦の必要性だが、この日、「やらんのも戦法やろ。それに、やって当然という立場ではやるワケやしな。」と逆襲に転じた。強攻策には好機拡大と併殺などの明暗が待ち受ける。しかし「マイナス思考」は「ゲッツー打ってこい!」と指示し、選手の力を最大限に引き出そうという岡田野球の敵なのだ。
さらに楽天の現状に、2軍監督として現チームの礎を築いた経験から「補強というても簡単やない。(野村さんも)2軍監督を3年ぐらいやったらええのにな。」と、2軍から選手をつくり上げていく長期的な楽天強化策も“提案”した。
この日、指揮官として5年ぶりに甲子園に戻った野村監督。直接会う機会はなかったが「大監督さまだから、近寄れないよ。」とまずはけん制。「2軍監督のススメ」を伝え聞くと「おれが監督のとき勝てへんかったから、いま優勝してそう言っとるんやろ。おしゃべりやな。何さまのつもりや。」
岡田監督の指揮振りを見ていて伺えるのは「個の力を重んじる野球」。
正面からの力と力のぶつかり合いでも勝てる、圧倒的な力を身につけて勝つ!といった考え方だ。このあたりは王貞治に通じるものがある。
そして、岡田監督は仰木彬のもとで選手生命を終えている。仰木野球の原点は「野武士野球」。三原脩のもとで帝王学を学んだのが仰木彬だ。そして、三原脩は、岡田と同じく早稲田出身。
こんなところに、岡田監督の拠り所があったりするのかも知れない。
そういえば、野村監督と仰木監督といえば...
仰木彬が全パ、野村克也が全セを率いた1996年のオールスター。次打者松井秀喜の場面で、仰木監督がセンターのイチローをマウンドへ。だが、それを毛嫌いしたセの野村監督が代打に投手の高津臣吾を送り、夢の対決が実現せず、というようなことがあった。
外野手のイチローを投手起用することに露骨な嫌悪感を示したにも関わらず、Tigersでは新庄に二足の草鞋を履かせたりしとったけど。
この2人の対比でいえば、昨秋、清原の去就がささやかれていたときに、そのピアスにクレームを付けていたのが野村監督。でも、きっと仰木さんだったら「格好いいやないか」って笑って言いそうだ。
野村克也が現役引退した直後の彼の解説は実に面白かった。(今ほど、くどくも愚痴っぽくもなかったし 笑)
自分は、当時の彼の解説に、野球の深い面白味を教えて貰ったと思っている。
その野球理論が卓越していることは疑いの余地もない。
が、残念なことに、自分の野球と異なる野球にすぐにケチを付けるあたりに、どうしても狭量さを感じてしまう。その品のない発言で、随分損しとるように思うのだが...
岡田監督には「そら、みたことか」と毒を吐かれぬよう頑張っていただきたい(笑)
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トラックバック時刻: 2006年06月01日 01:23
Comments
面白い記事ですね。
興味深く読ませてもらいました。
野村サンて、絶対口の悪さで損してるよね。
でも、サッチーの旦那サンってことやから
性格がいいとは言われへんやろうけど。
(夫婦って似るって言うし・・)
でも、野球に関してはすごい人やとは思う。
タイガースが変わったきっかけにもなったし
でもねー、やっぱあの口の悪さがねぇ・・(笑)
岡田監督が結構、口が達者やったのが
あたしには、ずっとびっくり意外でした(笑)
2003年以来、ホークスには、何か熱く感じるものがあります。
主力が次々とメジャーに行ってしまってるけど
ホークスも層が厚いから楽しみにしてます。
是非、日本シリーズでリベンジしたいところです(笑)
投稿者 はるるん : 2006年03月09日 09:55
はるるん さん
コメントありがとうございます。
野村さん、本当に野球理論に関しては球界随一の人物だと思うんですけど...
あの説教臭さと意固地さ、楽天で若い選手が聞く耳を持つかどうか心配です。
それと、心なしか、年々顔つきがサッチーに似てきている(笑)
ウチのBlogには結構虎Bloggerさんもいらっしゃってます。
そして、自分は2003年まで虎ファンでもありました。
TigersとHawks、本文にも書きましたが、向いてる方向が凄く近い気がします。
特に岡田さんの野球はそう。
圧倒的な個の力が織り成すチーム力。どんな相手にもその王道の野球で勝とうとする強い信念。それが、ときに(特に短期決戦で)融通が利かないように感じ、歯痒いところまで同じなんですよ(笑)
昨年の交流戦で、Hawksの守護神三瀬が、アニキの頭にぶつけてしまったことがありました。
そのときのアニキのコメントやHPでのメッセージがとても素晴らしく熱いものを感じました。そしてそのコメントを伝え聞いた王監督も「12球団全ての選手に向けても、素晴らしい談話だ」と言ってたんですよね。
※そのあたりはこちらのエントリーに詳しく書いています。
漢・金本 鷹との熱き共鳴
こんなコメントを伝え聞いたHawksファンにしても、Tigersとの日本シリーズを望んでいました。昨年は鷹がコケて実現しませんでしたけど(笑)
今季も鷹はプレーオフを乗り越えて日本シリーズを目指します。秋に虎と相まみえることを願ってますよ!
投稿者 HiRO@zetton05 : 2006年03月09日 13:08
過去のエントリー読ませていただきました。
金本サンのコメント、あたしも新聞か何かで知りました。
さすが兄貴って思ったよ。
あたしは、コノヤローって見てて思ってたけど
金本サンの話を聞いて、反省したんです(笑)
あたしは、タイガース以外興味なかったのに
2003年の日本シリーズでホークスというチームを知って
いい選手やなぁって、敵ながら感心させられたし
不思議と自然に受け入れられるチームでした。
HIROさんのおっしゃるとおり、似た部分があるのかな?
チームカラーだけじゃなく、ファンカラーも(笑)
投稿者 はるるん : 2006年03月09日 22:15
最近、大阪から長期滞在で遊びに来てる姪っ子の世話で一杯気味のDAIです。笑
この件に関しても書こう書こうと思いつつ、スルーしてたら、Hiroさんが書いてらっしゃるので便乗します。で、この前、野村の考えをそれこそおとといくらいなんですが、ちらっと立ち読みしたんですよ。したら、なーんかね、確かに、考えなきゃなーってところもあるんです。最近、自分もジャッジメントジャッジメントうるさかったし。
しかも、ギャンブルとか、ノムさんが作った言葉だったのか!!と、びっくりしたりで、へ~って感じだったんですよね。
でも、やっぱ、どーしても分からないのが、たとえば、予告先発を逆手にとって1人で投手交代とか言い出すじゃないですか。ああいうところなんですよねぇ。だって、どう考えても、それって、フェアじゃない行為じゃないですか。協約にも書いてあるとおり、フェア&スポーツマンシップっていうのは大前提ですよね。
ルールブックに書いてないやないか、っていわれても、前、自分とこのエントリーにちらっと書いたように、カーリングの英国チームの話ですが、フェアなんて言葉は明文化するもんじゃなくて、大前提の話じゃないですか。ところが、ノムさんって、そういうこと、全く分かってないというか、分かってて、フェアな人間の裏をかこう裏をかこうとするというか・・・。惜しいんですよねぇ。
分かるんですよ、野球に判断が大事だってのも。ノムさんが言うように。そういうのは本当に大事。でも、ノムさんに感じる違和感って、結局、そういうところじゃなくて、判断以前にそれがフェアかどうか考えてくれよ、といううんざりさ加減なんですよね。
投稿者 DAI : 2006年03月09日 22:16
はるるん さん
そうした切っ掛けで、Hawksやパ・リーグにも少しずつ興味を持っていただけると、パ・リーグファンとしては嬉しい限りです。
今後ともよろしくお願いします。
投稿者 HiRO@zetton05 : 2006年03月10日 12:15
DAI
そうそう、予告先発についてもどっかで書こうと思ってたんですが、ファンの立場で考えると「今日、松坂投げるなら観に行こう」とかって凄くあるんですよね。
それに、戦術としても弱者に不利なことばかりではなくて、確固たるレギュラーが存在しないチームにとってはそれで打線を組み替えられるわけですからメリットもあります。仰木野球やボビーの野球がまさにそれ。
ノムさんはそれが気に入らないみたいやけど、自分もやりゃいいだけのこと。こういう自分の野球観と違う価値観を認めもしないところに器の小ささを感じます。
コーチが癖を盗むのも技術の一つだ、なんて言うてますが、見抜いた癖を打者にあらかじめ教えておいて、打者が、打席で自分で見極めるのならOKですが、打席に入っている打者にいろんな方向から見て教えるというのは、本来フェアじゃない。それに、ゲームのスピードアップにもならない。ノムさんの意図しているのは明らかに後者のほう。
ましてや、予告先発を形骸化させるために1人で交代なんてもってのほかです。
普通「何でもやる」って言った場合、泥臭い、這ってでも、みたいなイメージですが、DAIの指摘するとおり、ノムさんの「勝つためには何でもやる」は、フェア精神、スポーツマンシップなど眼中になく何でもやるって奴なんですよね。
選手を「壊す」意図をもってぶつけるのもそう。
だから、とにかく不愉快さ、後味の悪さが残る。
本当にもったいない。
一番、人間教育が必要なのはノムさんでしょう。
投稿者 HiRO@zetton05 : 2006年03月10日 12:32