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2006年03月08日
セの導入を機に改めてプレーオフを考える
セ・リーグが、2007年からのプレーオフ導入を決定した。
レギュラーシーズンを現行と同じ146試合実施することが条件だという。
セ・リーグでは「巨人離れ」などの影響で観客動員が伸び悩む球団が出てきた。さらに昨年からセ・パ交流戦が実施されたために収入減となった球団もある。パ・リーグで成功しているプレーオフを、セでも導入して人気回復につなげたいとの要望が各球団から出ていた。
巨人離れによるに観客動員の伸び悩みの打開策として検討しているにも関わらず、146試合=Giants戦の試合数維持、にこだわる。お笑いだ。
ついでに言えば、良質なコンテンツの提供により人気回復には役立つと思うが、直接的な収入増に結びつくか否かは、結局、当該球団の日常的な経営努力に依存するということを、パのプレーオフが証明している。
レギュラーシーズンの観客動員に苦しんでいる球団は、プレーオフの動員も良くなかった。
既報通り、「プレーオフ勝者=リーグ優勝」とするパとは異なり、あくまで「レギュラーシーズン1位=リーグ優勝」とし、日本シリーズ出場権をかけて『ポストシーズン』とする考え方をベースに、今後、方式の検討、パとの協議に入るらしい。
前提として、セ・パ同一方式が望ましいとのことだし、他力本願なパの会長も、「レギュラーシーズン1位=リーグ優勝」に、との意見に対し、自分で協約を改正する気はないが、セが改正するなら歩調を揃えてもいい、などと戯けた発言をしていたので、おそらくパのプレーオフもこれに準じた形に落ち着くのだろう。
今までもプレーオフ方式に関しては何度も取り上げてきた。
特に強く感じるのは、136試合に及ぶレギュラーシーズンの結果が軽んじられることに対する違和感。
現行の"縦のプレーオフ"ならば、「レギュラーシーズン1位=リーグ優勝」とし、プレーオフは日本シリーズ出場チーム決定シリーズとする。かつ、ゲーム差に応じたアドバンテージを与える。
もしくは、リーグを東西地区などに分け、それぞれの地区優勝チーム同士で日本シリーズ出場権をかけプレーオフを戦う"横のプレーオフ"。
できれば、レギュラーシーズンの順位を無にしてしまう"縦のプレーオフ"よりも"横のプレーオフ"のほうが望ましい。
Hawksファンは、この2年間、現行プレーオフ制度に泣かされた。実に言いようのないやるせなさを味あわされた。たらればを言っても仕方ないが、プレーオフ制度が無ければ、2003、2004、2005年と3連覇である。黄金時代を謳歌しているはずだった。
だが、だからといって、プレーオフ廃止を唱えるつもりはない。むしろ、その盛り上がり、ゲーム内容の面白さといった点から、肯定的に見ている。
2年連続で敗退した悔しさから、俄然ファイトを燃やして書いたエントリー「プレーオフ考......の筈が...」では、多くの熱いHawksファンの反響をいただいた。
ここでは、悔しさをはらしたいという想いから、現行プレーオフ制度の存続を訴えていたが...
その後、冷静に考えるうちに、理不尽さを是正すべきと考える一方、違う観点で「プレーオフ勝者=リーグ優勝」の現行プレーオフの継続を支持する気持ちが芽生えている。
パのプレーオフが、あんなにまで壮絶に熱く充実したゲームとなり、ファンをも熱くさせるのは、何故か?
それは「失うものの大きさ」ではないのだろうか。
負ければレギュラーシーズン1位が無に帰してしまう。それが、究極の状況を生み出し、他では見られないほどの緊張感と切迫感をゲームに与える。それ故に、悲壮感すら醸し出した必死のプレーが生まれ、ファンの胸をも熱くする。
仮に「レギュラーシーズン1位=優勝」となれば、日本シリーズと同様、敗れてもリーグ優勝の事実は消えない。
この2年のパのプレーオフと日本シリーズを観てきて、正直、パのプレーオフのほうが遙かに白熱して面白く感じた。と、いうよりも日本シリーズが淡々と進んでいるように感じたのだ。原因をそれだけに限定するのは拙速に過ぎるだろうが、そこには、この「失うものの大きさの違い」が一因としてあったのではないか。
プロ野球の将来のために、優れたコンテンツを提供することを最優先に考えるならば、現行制度のパのプレーオフこそ、日本プロ野球が提供しうる最高のコンテンツのような気がしてきた。
Hawksの2年連続敗退でヤケになってるわけではない。
このBlogで再三述べているように、現行のパのプレーオフ制度は納得感という意味でも問題点の多い制度だ。当Blogにいらっしゃる多くのHawksファンの方々からは猛反発を受けるかも知れないし、また、Hawksファン以外の多くの野球ファンからも反論必至かも知れない。
だが...
プロ野球にとって「最高の試合を魅せる」こと以上に重要なことがあるだろうか。
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Comments
おひさしぶりです。もしかしたらあけましておめでとうかな?
でも我々にとっては3月25日が新年みたいなものですから。
ところでとうとうセ・リーグもポストシーズンの面白さと銭儲けに気づいたようです。Hiroさんご指摘のとおり来シーズンからパ・リーグもおそらく「レギュラーシーズン1位がリーグ優勝」になるはずです。セ・リーグと葉巻ギャングの顔色ばかり見ているパ・リーグのトップは歩調を合わせるのだけは得意そうですから。
ならば残されたチャンスは今年のみ。
屈辱のプレーオフを完璧なまでの勝利で勝ち上がり、2年間溜め込んでいたマグマを今年吐き出しておかねば・・・・・・。
現行の制度でも優勝せんと気がおさまらない人々がこのサイト界隈を始め大勢いそうですから。
どんな制度でもとりあえず優勝しておきましょう。
投稿者 海鷹 : 2006年03月09日 17:11
00年代に存在したはずの無敵の若鷹の伝説・・・。(T_T)
王さんの涙、福岡の涙を経て、やっと、まっとうな制度に・・・
って、えーーーーーーっ!!!
>現行制度のパのプレーオフこそ、日本プロ野球が提供しうる最高のコンテンツのような気がしてきた。
そうきたかぁっ!!
さすがは弱小時代からHawksを支えてきた鷹のぼせっ!!
発想のスケールで、ま、負けたっ!
Hiroさんがそうおっしゃるなら、DAIに異存のあろうはずもなく。
ついていきますよ、とことん♪
投稿者 DAI : 2006年03月09日 22:28
そっか…10.15の試合が多くの野球ファンの心を掴んだ訳が分かった気がします(*^-^*)
「0か100か」という緊迫感…今年が最後のチャンス!
絶対優勝して「4連覇」しちゃいましょう(^_-)-☆
投稿者 ぶん♪ : 2006年03月10日 11:31
海鷹 さん
おひさです。あけましておめでとうございます、ですね(笑)
そうなんです。2年間の雪辱をはらす機会は今季限りとなるのは間違いないでしょう。
今季の鷹は、若手を育てることを大きなテーマにしていますが、だからといって優勝しなくていいというものでもないし、こうなったら何が何でも優勝せねば、歪なプレーオフ制度の被害者として名を残すのみとなってしまいます。
優勝して、プレーオフ制度という敵に打ち勝って、葬り去ってあげましょう。
投稿者 HiRO@zetton05 : 2006年03月10日 15:56
DAI
我ながら全くもって何とお馬鹿なHawksファンやろう(笑)
2年もこんな痛い目におうて、しかも歪な制度やと、理不尽な制度やとわかっとるのに。
でも、次の ぶん♪ さんのコメントにもあるけど、やからこそ10.15にもあんなに熱くなって感動したんやないんかな、と。あの試合が終わったとき、大勢で見よったけど人目も憚らずに泣いたもん。
もちろんHawks好きやけん当然気持ちははいっとるけど、あそこまで入り込むのも、その理不尽さ故かという気がしてね(笑)
近年の日本シリーズがもの足りんのもあって余計にね。
あんな緊張感のある壮絶なゲームを観たい、そして、それこそが野球の人気拡大のために必要な本質やということ。
それだけ。
投稿者 HiRO@zetton05 : 2006年03月10日 16:07
ぶん♪ さん
そうです。
残念ながら(?)今年がラストチャンスです。
勝ちましょう!優勝しましょう!
今季こそ心おきなくビールかけもやりましょう!
そして、やっぱり2000年代は鷹の黄金時代!という歴然とした事実認識を球史にも残しましょう!
開幕に向け、俄然、気持ちが盛り上がってきました!!
投稿者 HiRO@zetton05 : 2006年03月10日 16:12
ずーっと毎日どんなポストシーズンが良いだろうって考え続けています(笑)。
でも、なんと言いましょうか、もうパ・リーグファンの野球好きの方に決めてもらうのが一番良いような気がして…(笑)。
なんだかんだ言っても、注目も露出もない中で、ずっと支えてきたんですからね。ちょっと「人気低迷」とやらでうろたえる人々に任せてたら、ろくなことになりませんもん。
DAIさんが言うとおり、この制度を良しとするHiROさんて、馬鹿だなあ(笑)。
投稿者 torao : 2006年03月10日 21:04
136試合の積み重ねはそれはそれで面白く、美しいエンターテインメントなのだけれど、
私が求めているのは、なによりもあの緊迫感と一戦一球ごとに高まってゆくドキドキ感。
Hiroさんのプレーオフに関するご指摘は、まったくもって適切かつ妥当だと思います。
もはや、鷹が普通に優勝することに意味を見出せなくなったのは、幸か不幸か。
もろく、失いやすい価値だからこそ、守り、勝ち取りたくなるのが人のココロ。
悲劇?挑戦し続ける者に敗北があるのか?
3位以内に入っているのであれば、どんなチームも挑戦することができる。直接対決の勝者こそが王者!
プレイオフは「平等」で判りやすくて、優れたエンターテインメントであり続けてほしい。
本拠地胴上げは上位者へのご褒美ということで。
投稿者 loveserani : 2006年03月10日 23:50
torao さん
お褒めに預かり光栄です(笑)
ホントに馬鹿ですね(苦笑)
でも、いろんな功罪があるな、と考えていて、悪い方を考えると、1位チームが負けた場合に味わう理不尽さ、言い換えるなら136試合の軽さということになります。これはこれで非常に大きいのも確かですが、良い方に目を向けても一杯思いつくんですよ。
スリリングなゲームの提供はもちろん、セ・パ両リーグのファンからの注目度の高さ、興行的なメリットもあるのかな、そして、端的に言われる消化試合の削減。
みんな凄く簡単に言ってますけど、実は、このプレーオフによる消化試合削減って、そう単純な話ではなくて、継続することによって、リーグ全体のレベルアップに繋がると思うんです。
近年のパの状況って、明らかに2強4弱。4弱は優勝なんてハナから諦めている雰囲気すら。それが、プレーオフのおかげで3位以内でゴールできれば可能性がある。だから3、4、5位あたりが終盤、熾烈なゲームを展開する。一方、5ゲーム差で1勝のアドバンテージが適切かどうかはともかく、ゲーム差に応じたアドバンテージ設定を行うことで、1位チームはプレーオフを少しでも有利にするために、2位チームは少しでも不利にすまいと必死になる。
そうした終盤の切羽詰まった状況のなかでの競争を経験すればするほど、各チーム、選手の財産となり各々のレベルアップに繋がるでしょう。其処がとても大切だと思うのです。
もし、1位チーム=優勝、プレーオフは日本シリーズへの出場権を賭けて戦うとなった場合、今ほど下位チームのモチベーションには繋がらない気がして。
また、昨年のMarines、交流戦後にちょっと失速し、Hawksに首位の座を明け渡しました。Hawksの頭1つ抜けた力を考えると、プレーオフがなければここでMarinesが戦意を喪失してもおかしくなかった。たらればは禁物ですが、プレーオフのおかげで3位以内にいれば何とかなるという意識で、戦意喪失せずに済んだ部分もあるかもしれないなどとも考えてしまいます。
そうして考えていくと、リーグ全体への波及効果って凄く大きいと思うんですよ。
それに誰がどう見ても、2弱4強のペナントレースより面白いですし。
あ、でもあのマジックが減っていく優勝へのカウントダウン、みたいな雰囲気が味わえないのは少し寂しいですけど(笑)、それはプレーオフの緊張感が補って余りあるから良しとしましょう。
とまあ、本来、本末転倒の部分も多々あるわけですが(笑)、『賭けるもの、失うものが大きな究極の状況が生み出す究極のゲーム』、これが一番かと(笑)
投稿者 HiRO@zetton05 : 2006年03月11日 10:24
loveserani さん
同じように感じてらっしゃったんですね、嬉しいです。
> 136試合の積み重ねはそれはそれで面白く、美しいエンターテインメントなのだけれど、私が求めているのは、なによりもあの緊迫感と一戦一球ごとに高まってゆくドキドキ感。
いや、まさに仰るとおり。激しく同意です。
> 直接対決の勝者こそが王者!
Hawksがここ数年圧倒的に強かったのは確かですが、特定球団に弱いところがあった。2004年、2005年とプレーオフの罠にハマったのは、まさにそれが出たといっていいでしょう。
つまり、大きなものを賭けて「さぁ、いざ尋常に勝負!」という直接対決における強さ。それが求められるプレーオフって、結構、自分的には良く思えてきてるんです。
136試合のペナントレース。それはそれで長丁場で積み上げた価値あるものです。が、終盤になればなるほど簡単にひっくり返るものではない。
そこで、その結果を踏まえて、その結果に応じたアドバンテージを設定しながらも、最期は強かったチーム同士の直接対決で雌雄を決する。
ああ、始めはゲームの緊張感、それが生み出す面白さのみから、現行のプレーオフを支持していたのですが、それ以上にもっと素晴らしいものに思えてきました。
存続しないかなぁ、プレーオフ(笑)
投稿者 HiRO@zetton05 : 2006年03月11日 10:39