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2006年08月29日
愛用のグラブを里子に出す
以前、かつて愛用したグラブとの別れを書いた。その後、もう一つ、愛用のグラブとの別れがあった。
Slugger KSN-L7S。
松井稼頭央の使用モデルを一般向けに一回り小さくテイクダウンしたものだ。Sluggerの代表的なモデルの一つである。
2004年3月購入に購入した初のSluggerのグラブだ。Sluggerは、当時、松井稼頭央や中村紀洋らが使用していた。伝統的にパ・リーグ、そしてLionsに使用選手が多い。古くは山崎、そして名手 辻。
素手でボールを鷲掴みにする感覚。そう評されていた。当時の自分には、その感覚は分からなかった。
この頃の自分は、グラブのポケットをウェブの付け根、ウェブと手の平との間に作っていた。でも、正直言うと、自分はこれ以前、あまり守備には興味を持っていなかった。投手をやることが多く、たまに守る3塁の守備に少しずつ面白さを感じだしていた、そんな頃に肩を壊してしまい、投手が出来なくなってしまった。もっぱら3塁守備が増え、ちょっとずつ守備に面白みを感じだしていた、そんな頃にSluggerのことを知った。
だが、Sluggerの大きな特徴ともいえる、その湯揉み型付けは、これまた店によって随分と違う。都内のSlugger取扱店を週末の度に廻った。
そして、見つけたのがスワロースポーツ。
ここの湯揉み型付けは、軟式向けに少し深めにポケットを作ってくれている。これが実にいい感じ。店頭で湯揉み型付け済みのグラブを手にしてみて、その感触を気に入り、即決で購入したのがこれだった。
そして、使ってみたSlugger。
なるほど、素手でボールを鷲掴みにする。使って納得。横とじ、縦とじ。シチュエーションに応じ、どちらでもボールを掴め、親指一本でもグラブの開閉が出来る。
それから1年、このグラブが自分のメイングラブになった。これでSluggerを気に入った自分は、さらにその年の冬、これを購入。
このKSN-L7Sはセカンドグラブに。そう、雨の日や雨上がりのグランドでコンディションの悪いときに使うようになった。
だが、Sluggerにハマった自分に更に新しいグラブが。
じつはこのおNEWのグラブは、KSN-L7Sをベースにしたもの。全く同じ型で同じ店の湯揉み型付けによるもの。こうなると、おそらく十中八九、このグラブの出番はない。
先日、手放したKenGriffyJr.モデル同様、使ってもらえないグラブを可哀想に思った。
シゲは、1年ほど前にチームに加入、家が近いこともあって、練習、試合の度に自分が拾っていくことになった。しかも、飲むことが大好きとあって馬が合う。
そんなシゲが使っているのは会社の倉庫に眠っていたという座布団のようにペチャンコなグラブ。ポケットもクソもあったもんじゃない。それに近頃じゃ内野を守ることが増えてきた。
そんな状況が、自分にこのKSN-L7Sの行き先を決めさせた。
シゲに使って欲しい。そう思った。
使ってもらえないグラブほど可哀想なものはない。幾ら傷が増えようと、使ってもらって何ぼである。自分が手をかけたのと同じように愛情を注いでくれると嬉しい。シゲなら、きっとそうしてくれるだろう、そう思ってプレゼントした。
今、シゲの左手には常にSlugger KSN-L7Sがある。
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