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2007年12月19日
K.K.世代の想い
当ブログの常連さんならご存じか。
自分は、桑田、清原、いわゆるK.K.世代である。
その自分らの世代を代表する存在、桑田が、12/16(日)の夜、BSのベストスポーツU.S.A.という番組に、RedSox岡島とともにゲスト出演していた。
桑田真澄。
昨オフ、Giantsを戦力外となり、自らの活躍の場を、かねてから夢描いていたMLBに求めた。その39歳の挑戦はいきなり試練に晒される。
キャンプ、オープン戦を順調にこなしていたかに見えた矢先、審判と交錯し、右足首靱帯を断裂。
39歳という年齢を考えると、致命的な怪我…
しかも、メジャー入りを賭けて挑戦中の身。
普通なら手術をすべきところだろう。
だが、手術をすれば復帰に数ヶ月かかる。それではシーズンが終わってしまう。最後のチャンスを掴もうという桑田に選択の余地はなかった。シーズンを棒に振る手術を諦め、僅か2ヶ月で復帰。
その後の活躍は見ての通り。同世代にとっては、ハラハラドキドキしながら、心地よい気分を味合わせてもらった。
が、やはりブラブラと安定しない足首をテーピングで固めながらの投球には限界があったようだ。徐々に打ち込まれるシーンが増えていく。思い描くような投球ができず、シーズン終盤、自ら引退を決意し、GMと会談してメジャー登録を抹消してもらったという。
その桑田が引退の挨拶のために、かつて肘の手術を受けたフランク・ジョーブ博士の自宅を訪ねたところ、ジョーブ博士はいきなり「靴下を脱いで足首を見せろ」と迫ったらしい。
桑田自身は、もうユニフォームを脱ぐ決意を固めたので、と断ったらしいのだが、ジョーブ氏は何度も「とにかく靴下を脱げ」と執拗に迫り、無理矢理靴下を脱がせたそうだ。その右足首は未だなおパンパンに腫れていたという。
それを見たジョーブ氏曰く。
「お前は未だやれること全てをやっていないじゃないか。やれることは全てやる、ベストを尽くすのがクワタという選手じゃないのか? まだ、手術という、やれる方法が残っている。」
そう諭されて、桑田は手術と、現役への再挑戦を決意したという。
怪我を治すだけではない、怪我の克服には選手の戦う意志、メンタルこそが重要と考える素晴らしい医師。桑田のことを回想するジョーブ氏の表情を見てそう感じた。
実は、自分は桑田と全く同じ箇所、右足首外側の靱帯断裂を、30歳の時に経験している。
自分の場合は、外野を守っていてフェンスに達したクッションボールを右手で掴んでダイレクトに投げようと、グッと踏ん張った際にやった。
そのゲーム、クルマが混んで球場に着いたのは試合開始直前、ろくなウォームアップもせずにいきなりプレーしたことを深く後悔したものだ。(これを悔いて、以降、ウォームアップにはとことん時間をかけるようになった。)
自分の場合は、素人判断で、単なる捻挫かと思い、自分で湿布を貼っただけ。が、2週間経っても腫れが退かないため、これはおかしいと病院で診てもらうと、靱帯が切れていた。
が、直ぐならともかく、2週間も経過すると手術ができないという。そのまま手術をせずギプスをはめ、6週間の予定。実際には僅か3週でギプスはとれた。が、完全に不安なくプレー出来るまでには随分時間を必要とした。病院で指導されたリハビリをこなしても、だ。
約2年間、樹脂製ステー付きのサポータ無しにはプレー出来なかった。その後、1年はテーピングでガッチリ固めた。
何も無しでプレーしたのは4年目のこと。実は、普通に正座ができるまでには5年を要した。
軸足の足首外側の靱帯を切るというのは、それくらいのことだ。
桑田は、その故障を抱えながら、毎日、中継ぎとして準備し、投げ続けた。本当に頭が下がる。
Giants時代、特に好きだったわけではない。
が、世代を代表するヒーロー。
ストレスを感じさせないその理想的な投球フォーム、そして、その野球に対する真摯な姿勢は嫌でも目に入ってくる。
もちろん、同じ歳ということも、同じ年齢の現役選手が減っていくほどに意識していった。
その桑田真澄が、39歳にして自分と同じ怪我をして、なお、現役にこだわり、怪我を克服して復帰を目指そうとしている。その姿勢を見れば、応援せずにはいられない。
本人には迷惑かもしれないが、あらん限りの敬意と期待を込め、とことんこだわって、泥臭く、現役の選手生命を全うして欲しい。そう切に願う。
桑田だけやない。キヨ、お前もね。
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Comments
桑田はパイレーツとのマイナー契約交渉が進んでいるとのこと、喜ばしいですね。
ベテランと呼ばれる年になって、もういいかと気持ちも萎えず、野球に対するそのまっすぐな気持ちは、私にとって分野もレベルも違いますが見習うところがありますね。
投稿者 minoru : 2007年12月22日 13:20
minoru さん
そうですね。
何事に対しても、気持ちを切らさず真っ直ぐ向き合えるっていうこと自体に大きな価値があると感じる今日この頃です。
例えば、仕事でPCに向かっていても集中力の持続力がやっぱり若い頃とは違うのを感じます。それを補えるのは、やっぱり前に向かおうとする姿勢でしょうか。
それにしても、桑田に次の機会も与えてくれそうなPirates、ホントに高く評価してくれてるんですね。
投稿者 HiRO@zetton05 : 2007年12月27日 00:11
HiROさんへ
コメントいただいて、ありがとうございます。
気持ちを切らさず、集中力の持続・・・モチベーションをどう保つか、最近の私の課題でもあります。
さて、エントリとはちょっと離れてしまい申し訳ありませんが、平和台の外野壁が取り壊されるとのニュースがありました。
稲尾さんのこともあり、ああ、いよいよほんとに平和台がなくなるったい、時代が一区切りするんやね・・・となんだが淋しい気持ちになりました。来年の3月10日までの工期とのことで、この年末、帰省の際には最期を目に焼き付けてこようかと思っています。
投稿者 minoru : 2007年12月27日 02:39
minoru さん
自分らの年代になると、モチベーション保つのもしんどくなってきますよね。ずっと同じ仕事続けとったりすると、特にそうですよね。
とにかく、自分で新たな刺激を探さんと、他人が与えてくれるわきゃないし(苦笑)
平和台、とうとう綺麗になくなってしまうんですね。自分にとっては野球観戦、プロ野球の原点。そう聞くと、改めて寂しく感じます。
まさに主とともにその生涯に幕を下ろす、そんな感じですね。
自分はこの年末年始は帰福しません。自分の分もよぉっく目に焼き付けといてください。
投稿者 HiRO@zetton05 : 2007年12月29日 02:26