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2008年07月01日
新コミッショナー就任
悪評高かった元コミッショナーにして、コミッショナー代行を務めていた根来氏が退陣。見ようによっては、球界を改革する方法論だけは存外に考えていた、したたかな御仁かもしれぬ。
自身がコミッショナーとしてではなく、あくまでも暫定的な代行の立場で、コミッショナー権限の強化を図りつつ、自身の主導で国際経験豊富な人物をコミッショナーに据える。
ま、自分はお膳立てまで、改革自体は後任に任せるところも含めて、したたか、と言えるが…
新コミッショナーには、駐米大使を退任した加藤良三氏が就任した。
加藤氏の人となりを知るわけではないが、そのバックボーンを見る限りは、人選として、現在のNPBにとって必要なものを考えた、今までよりはマシなものにも思える。
加藤氏は65年に外務省入省。総合外交政策局長、外務審議官などを経て01年10月から駐米大使に就任し、在任期間で戦後最長を更新した。
熱心な野球ファンとしても知られ、06年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表王監督を米ワシントンの日本大使館に招待した。前年の05年11月、ブッシュ米大統領が来日した際には仲介役として王監督との対面を実現させている。また米国で人気の女性デュオ・PUFFY(パフィー)を公邸に招待し、米政府関係者に日本文化をPRするなど斬新な感覚も持ち合わせている。
日本球界の改革そのものを求められることになる次期コミッショナー。
MLBとNPBとの間で多くの選手が行き交う昨今、ポスティングシステムの廃止も含め、両者間での制度整備は急務だし、また、MLBのこの数年余りを間近に体験してきたのなら、今のNPBが発展に向けて、何を為すべきか、手をつけなければならないところは何処か、ある程度は判っているはずだ。
もちろん、現在は、MLBのMLBによるMLBのためのイベントとなっているWBCを、真の野球の国際的発展のための価値あるものに育てていくことも重要だ。
単なる名誉職、腰掛けの積もりで就任するのでないことを切に願う。
球界改革において、コミッショナーを中心とした機構の果たす役割は極めて重要だ。
オーナー会議に任せていたって、彼らは所詮利益代表。自球団の利益を優先しているにすぎない。目先の利益を損なう決定が出来るはずもない。球界全体の収益構造を見直さねばならない今このとき、機構がリーダーシップをとらねば未来はない。
MLBには、NPBでは実現していない手本になる部分も少なくからずある。そうした、MLBの良いところは見習いつつ、ときには血を流す覚悟でオーナー連中とも対峙せねばならない。
MLBに習え、だけでも駄目。ポスティングやFA制度、WBC等、MLBとも丁々発止でやり合わねばならんだろう。
その先には、日本悲願の、真のWorldSeriesの実現をも視野に入れていただきたい。
どこまでその培った外交手腕が発揮できるか。
新コミッショナーのお手並み拝見だ。
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