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2008年12月08日

脈々と受け継がれたDNA

自分自身の野球チームが大会を勝ち進むなか、自身の野球を優先し、極力他のことで(途中、状態の悪くなった)腰に負担をかけないようにしていたのもあって、長らくブログ更新が途絶えていた。
(我が家では、床に座ってノートPCに向かうため、腰の痛いときは辛いとです… 苦笑)

その間、Lionsの日本一とか、アジアシリーズ制覇があったわけだが…
どうしても、そのあたりには触れておきたいので、今更ながらに…

西武ライオンズ、日本一&アジアNo.1、おめでとう!


さて、先ずは日本シリーズ。
ここ最近、一方的な日本シリーズが多かったなか、近年稀にみる好勝負。

日本シリーズ第5戦、涌井でGiantsに王手をかけられたLions。
第6戦では帆足を先発させ、1点リードの場面で4回から岸を投入。岸は第4戦で完投し中2日の登板だったが、第4戦でGiants打線を翻弄した岸の大きなカーブがこの日も実に有効。
短期決戦では「使える、使えない」を判断して「使える」となれば徹底して使う。ある種のセオリーだが、シリーズにおいても分業が確立された感のある近年の日本シリーズでは、こうした思い切った投手起用は珍しくなっている。
この試合、まさか岸を最後まで続投させるとは思わなかった。
DHのない東京ドームでのゲーム。確か打席も2度回ってきた。が、相手がここまで岸に合っていない、スイングをさせてもらっていないとなれば、岸を替えたほうが相手に「これで何とかなる」というプラスの印象を与えることになる。
そうしたシリーズの流れと相手の心理を読んだ岸のロングリリーフだったように思う。

この第6戦を制し星勘定を5分に戻した渡辺久信が、さらに続く第7戦でゾクゾクする采配を魅せてくれた。
2点のビハインドを背負った先発西口を僅か2回でマウンドから降ろし、3回から石井一久、5回からは涌井に2イニングずつという投手リレー。
後のない試合、2点のビハインド。そんな展開で、如何にして相手にこれ以上流れを与えず勝機を手繰りよせるか。その強い意志をビシビシと感じさせてくれる力強い采配に、観ていて鳥肌が立った。何ともワクワクするではないか!

そして、1点差で迎えた8回、先頭片岡が死球で出塁し、初球で2盗を決める。牽制を挟まないGiantsバッテリーもどうかとは思うが、この1点差で迎えた終盤の大事な場面で、初球から走っていける思い切りの良さも素晴らしい。栗山が送って、中島の3塁ゴロで迷わずホームイン。このスタートも素晴らしい。タイミング的にはゴロゴー、というよりギャンブルスタート気味だったように思う。初回に同じケースで憤死していながら、その迷いを完全に断ち切ったスタート。
今季のLionsを象徴するかのように、ノーヒットで貴重な同点のランナーを還した。

この場面、先ず片岡の2盗にどれだけの確信があったのかはわからない。だが、その後のギャンブルスタートも含め、黄金期西武野球を垣間見た。
ここは決して選手任せではない。ベンチと選手との意識共有が完全にできたうえで、失敗ならベンチの責任、という信頼関係の為せる技。でなければ、あの思い切りは生まれない。
西武の黄金時代は、その選手達の意識とベンチの意識が高い次元で共有できていた。

黄金期西武を自らその中心選手として経験した渡辺久信の血には、脈々とその西武野球の何たるかが受け継がれていた。そして、台湾で、西武の2軍で指導者経験を積んできた彼ならではのチーム掌握術をもって、再び具現化された黄金時代の西武野球。

それをより鮮明に具象化したのが、アジアシリーズ決勝戦での決勝シーン。

0-0で迎えた9回裏2死から四球で出塁した石井義人が、佐藤友亮の左中間、間を抜けずレフトが追いついた打球で1塁から長駆ホームイン。サヨナラ。
クロマティの緩慢な返球のスキを突いた辻の走塁の再現だ。

強い強い西武ライオンズ。

来季の鷹は、その渡辺久信監督と共に西武黄金時代を形成した秋山幸二が指揮を執る。
西武野球のDNAが、パでは直接的にLionsとHawksに、セでは落合を通してDragonsに受け継がれることになり、一方で、仰木BuffaloesのDNAも、パで大石Buffaloesと梨田Fightersに受け継がれている。
次代のパを築くのも、80-90年代のパの輝きを放った西武ライオンズと近鉄バファローズのDNAなのかと、感慨に耽ってみたりしながら、今季の鷹と今後の課題についてもおいおい触れていこうと思う。

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投稿者 zetton05 : 2008年12月08日 23:26

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