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2009年04月08日

自己責任で

野球観戦を巡る残念な出来事。

損賠訴訟:ファウルで視力低下…宮城の男性が楽天など提訴

 プロ野球の楽天-西武戦をクリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城、仙台市宮城野区)で観戦中、ファウルボールが右目に当たり著しく視力が低下したのは、防球ネットなどの設置を怠ったのが原因として、宮城県大崎市の税理士の男性(47)が7日、球場を管理運営する楽天野球団と所有者の県を相手に、約4422万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。

 訴状によると、男性は08年5月18日、Kスタ宮城の三塁側内野席で観戦中、ライナー性のファウルボールが右目に当たった。東北大病院で手術を受けて18日間入院し、今年3月まで通院したが視力は低下。視界が白くぼやけるなどの障害が残った。男性の弁護士は「座った席の前にネットがなかった。球団は観客の安全を最大限、確保すべきだ」と主張している。

 楽天広報部は「バックネットより低いが内野席にはすべてネットがある」と説明し、「チケットの裏にファウルボールなどで負傷した場合、応急処置はするがその後の責任は負わないと記載している」と話した。
【鈴木一也】


この男性にとっては、とても辛い怪我だろうし、そこは大変気の毒に思う。

だが、野球場の観客席に座るということは、常にそうした危険と隣り合わせであること、その自覚は観客にも必要だと思う。

硬球に触れたことのある人ならば、誰にでも容易に想像がつくはずだ。

このボールが百数十km/hのスピードで飛んできて人体にまともに当たればタダでは済まない──。

球界再編騒動のあと、2005年くらいから各球場でグラウンドに迫り出したフィールドシートの類の設置が相次いだ。
メジャーでは観客席がネットで仕切られていないところが圧倒的に多い。
そんな本場の影響もあって、そのフィールドと限りなく等しい目線、ネットでグラウンドと隔てられていない一体感や臨場感、といった魅力を各球団がアピールしている。(それらフィールドシートには、たいてい各席にヘルメットやグラブの準備がある。)
そして現実には、そうしたグラウンドに迫り出したシートのみならず、既存の内野席やいわゆるバックネット裏であっても、ネットを越えてくるファールボールが当然ある。

今回のこの怪我を負った男性が3塁側内野席のどこらへんにどんな状態で座っていたのかわからないが、そうした危険性をゼロにするには、グラウンドと観客席の間に隙間なく完全にネットを張り巡らせるしかない。
が、ネットやそのポールを支えるポールは少なからず観客席の視界の妨げとなるケースもある。
100%安全でかつ視界を確保した観客席、そんなものを追い求める先にあるのは、強化ガラスでグラウンドと観客席が完全に隔てられたスタジアム──。

本当にそんな球場で野球を観たいのか?

自分は真っ平ご免だ。

そんな世の中にならないためには、野球を観るなら常にボールの行方に気を配っておく、それを球場における最低限のルールとして皆が意識していくしかない。

あのボールの硬さとスピードに対する恐怖感を常に持っておくことだ。

最初は、目を離せなくなって、麦酒の売り子にすら声をかけられなくなるかもしれないが、野球は間のある、そしてその間を愉しめるスポーツだ。その間を意識し、投球時には必ずボールに集中することで、逆に野球というゲームへの理解も深まるだろうし、そうなった頃には声をかけるタイミングも自然と掴めるようになるだろう。

球場のアナウンスでは、ファールボールが飛ぶ度に注意を促すアナウンスが流れている。
いっそ、ボールに当たった場合は無保証であることをチケットにデカデカと赤字で印字してはどうだろう。当たった場合は全て観客の責任であること、よって決してボールから目を切らぬように、と。

球界には、そうしたグラウンドとの一体感とバーターとなる危険性に対する注意喚起に心を砕いてもらいたい。と、同時に、観客にも野球ファンとしての成熟を求めたい。

劇場で、演劇を観ているわけではないのだ。
あの硬ーいボールがスタジアムの360°全てに飛んでくる可能性のあるスポーツ。そうした危険性があることを理解し、生きることと同じく、自分の身は自分で守るしかないことを自覚してもらいたいと思う。

ちょっとした路面の段差に躓いて捻挫をしても訴訟を起こす彼の地で、この手の問題が話題になったと聞いたことがない。実態はどうなのだろう、もしご存知の方があれば是非教えていただきたいのだが、野球を観るということはそういうことだというUnwrittenな認識があるのだろうか。

そして、実は、そのボールに集中して観ることこそ、間違いなく野球に集中して愉しむことでもある。グラウンドにいるプレーヤーは等しくボールから目を離さない、そのことを徹底している。たまに目を離したプレーヤーが隠し球に引っ掛かるのはその裏返しだと思ってもらいたい。

この出来事が原因で、生観戦の魅力がスポイルされるようなことがあれば非常に残念。

慣れれば、麦酒を飲みながらでも全く問題なく無意識にボールを追えるようになるものやけどね(笑)

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投稿者 zetton05 : 2009年04月08日 00:07

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トラックバック時刻: 2009年04月09日 00:22

Comments

面白い Blog でたまに読ませてもらっています。

「この出来事が原因で、生観戦の魅力がスポイルされるようなことがあれば非常に残念。」というのですが、私もホント心配しています。 (;_;)

投稿者 自分満足 : 2009年04月09日 00:25

自己満足 さま

コメントありがとうございます。
まともな判断が下ればいいんですけどね。

せっかくネットを低くする方向に進みつつあっただけに。

投稿者 HiRO@zetton05 : 2009年04月10日 01:13

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