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2009年06月08日
馬原の課題
6/7 Hawks ● 3-4x ○ Tigers
馬原が今季の対虎戦で登板した3試合全てに救援失敗。
特に林にはこの前から打たれっぱなし。9回、先頭打者として代打で登場した林に打たれたことで、脳が少しネガティブモードに入ってしまった可能性はある。
が、ここはストッパーを務める限り、切り換えて乗り越えてもらうしかない。
この馬原の救援失敗には、このメンタルなものと、もう一つ、技術的な問題がある。
東京ドームのGiants戦での試合を観て「本質的な問題は別にある」と書いて具体的に触れていなかった。今季の馬原のずっと気になっていた部分、この機会に書いておこうと思う。
今季、馬原はカットボールを使い始めている。
そのカットボール自体は素晴らしい。140km/h台後半の球速を持つカットボールだ。打者にとっては魔球のようなもの。
ところが、新しい球種を覚えると、今まで投げていた球種が投げられなくなる、変わってしまうということが、投手にはある。
馬原の場合、真っ直ぐとフォークの両方にその弊害が見てとれる。
先ずは真っ直ぐ。
その球筋を見れば一目瞭然、ボールがかなりお辞儀をしているのだ。
スピードガンで計測されるのは、ボールをリリースした瞬間の初速。ミットに収まる直前の終速との差が少ない程、打者にとっては速く感じる。
今の馬原の真っ直ぐはあれだけお辞儀をしているのだ、終速がだいぶ遅くなっているに違いない。それでは、ボールが手元を離れる瞬間のスピードがどんなに速くとも、打者はさほど速いとは感じない。
加えてコントロールの精度も落ちているのは明らか。
ストッパーとしては5年目。勤続疲労や肉体の変化の影響もあるかもしれない。
が、一番大きな原因は、カットボールを覚えたことで、腕が横振りになりリリースポイントがズレていることだろう。
今までより僅かに球持ちが悪くなり、リリースの瞬間、最後の最後でボールに鋭い回転を与えることができず、真っ直ぐが失速する。
おそらくボールの回転数が昨季までより随分落ちているのではないか。その球筋からはそう思える。
そして、フォーク。
今季は開幕以来ずっとフォークの落ちが悪い。これもカットボールの悪影響だろう。
カットボールやスライダーは、少し横から腕を振ったほうが投げやすい球種。対して、フォークはできれば縦に振りたい球種だ。カットを投げるようになって「カットを曲げたい」「ボールを動かしたい」という心理から腕の振りが変わり、それがフォークを落ちにくくしている。
が、だからといって、カットボールを投げるのをやめるべきだとは思わない。
というのは、いずれ真っ直ぐとフォークだけで抑えとして通用するのは難しくなるだろうから。
馬原のように球種が少なく、基本的には真っ直ぐの球威で抑え込むタイプのストッパーの寿命はそう長くはない。これは球児にもいえるんやけどね。
哀しいかな、真っ直ぐとわかっていても打てない真っ直ぐの寿命は短いのだ。
本人が毎年変わらぬ準備をしたとしても、身体は年齢と共に変わっていく。
その年齢に応じた準備に先人のノウハウはあっても、実践するとなると、選手1人1人にとっては未知なるもの。これはプレーをし続けていないとわからない。
馬原がストッパーに転向したのは、2005年の交流戦。
今はストッパーとして5年目。
既に勤続疲労も溜まっているだろうし、その真っ直ぐの球威でいつまで勝負できるかは誰にもわからない。
そのためにも、ピッチングの幅を拡げておくことは決して悪いことではない。
とにかくブルペンである程度投げ込んで、それぞれの球種が最高のバランスで成立するポイントを見つけ、その感覚を身体に覚え込ませるしかない。
某掲示板では馬原を酷評する声も目にするが、今のHawksに馬原以上のストッパーはいない。ストッパーに適した資質というものがある。中継ぎで結果が出ていてもストッパーに向いているとは限らない。
どんなストッパーでも、1シーズン投げれば何度かは失敗するのだ。
幸い、チーム状況はいい。
勝っているからではなく、地力を感じるチームになってきた。野手陣のカバーも期待できるだけの布陣が整いつつある。
「痛みを分かち合う」そう皆に檄を飛ばしたキャプテン。
「昨日はいやな負け方だった? チームは助け合いですから」そう語る多村。
頼もしいチームになってきたやん♪
頑張れ馬原!
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