2009年07月02日
アジアシリーズの存廃
2005年から始まったアジアシリーズの廃止が議論されている。
2008年に、2007年まで冠スポンサーだったコナミや後援の読売新聞社が降り、約2億円の赤字を計上したことがきっかけ。
現在は、アジアシリーズをやめ、替わりに日韓優勝チームの試合を1試合行うことを検討しているとの報道があった。
これに対し、台湾の中華民国棒球協会はアジアシリーズの継続を求めているという。
現在、台湾プロ野球は存亡の危機に瀕している。野球賭博の発覚で1球団が消滅し、さらにはもう1球団も解散、現在は4球団でリーグ戦を戦っているが人気は低迷していると聞く。
そんななか国際試合の存在の大きさは想像に難くない。
さて、相も変わらず、何も考えていないに等しい日本プロ野球界のお歴々。
アジアシリーズ自体を廃止するというその安直な発想はいかがなものか。
そもそも、何のためにアジアシリーズを始めたのか?
アジアシリーズを開催する意義、目的とは?
先ずは一度そこに立ち返って考えて欲しいものだ。
アジアにおける野球の発展を考えるからこそのアジアシリーズではなかったのか。
いわば10年20年の計をもって始めたのではないのか。
採算性が悪いなら、その開催方式やコンテンツとしての魅力向上など、採算をとれるやり方を考える、また、より多くの野球ファンに興味を持たせる方策を考える、といった中身の見直しを先ずやるべきではないのか。
一ファンとして端から見ている分には、今のNPBのアジアシリーズへの取り組みは、単にアジアシリーズという試合のみを企画・開催しているに過ぎない。
それを盛り上げるための施策だとか、アジアシリーズの開催を各国の野球人気に如何に結びつけるか、なんて発想は全く見えてこない。
アジアシリーズは、既に4回開催されている。
少なくとも自分は日本のチームの試合は観ているが、残念ながら、それだけでは参加各国の代表チームがどのようなレギュレーションのリーグ戦をどんな相手と戦ってアジアシリーズの出場権を得てきたのか、全く見えて来ない。
せっかくアジアシリーズを開催するならば、その出場各国のリーグ戦に興味を持たせることくらい考えてもらいたい。それこそが国の枠を越えてアジア圏の野球熱の高まりに繋がるというもの。
現状のNPBの姿勢は、いわば、ポンと施設だけ造って終わり、中身が追いつかない「箱物行政」と何ら変わらない。
また、併行して議論されているというオールスターの見直し。
交流戦が開始されて「せ・パ」の対決に新鮮みが薄れているから、と報じられているが、これもおかしな話だ。
セ・パのクラブチーム同士が戦う交流戦と、オールスターメンバーが集結して戦うオールスター戦は全くの別物。
オールスターに関しては、交流戦に関係なく、それを魅力ある価値あるものに高めていく努力を、球界全体で怠ってきたことが最大の失敗であることは間違いない。
オールスターそのものを見直すことより先に、オールスターをもう一度本当に魅力あるものにする、そのための取り組みをNPBと選手会とで真剣に行って欲しいものだと思う。
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